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スタンダードエッジワイズ法

平均値に頼らない!個々の歯並びに合わせたワイヤー矯正 

スタンダードエッジワイズ法とは?

スタンダードエッジワイズ法

当院では、歯を三次元的に細かくコントロールできる「スタンダードエッジワイズ法」というワイヤー矯正を主に採用しています。

骨格や歯並び、歯の大きさや形は一人ひとり異なります。スタンダードエッジワイズ法では、それぞれの歯並びに合わせてワイヤーを曲げて、調整を行います。
「患者さんそれぞれに適した治療を追及したい」という想いから、当院ではこの方法で治療を行っています。

ワイヤーの「曲げ方」が治療の鍵

歯の大きさや形は一人ひとり違いますし、人種によっても歯の形態、上下顎の形態、顎の発育様相などが異なります。100人いれば100個の歯列の形態があるということです。
スタンダードエッジワイズ法は、1本1本の歯の形や位置に合わせてワイヤーを微調整しながら治療を行います。この方法では、正確にワイヤーを曲げる高度な技術が求められ、習熟には長い訓練と豊富な経験が必要となります。

ストレートワイヤー法との違い

ストレートワイヤー法

ストレートワイヤー法は、歯の形や大きさ、傾きを平均値に基づいて設計したブラケット(歯の表面に付ける矯正装置)と、平均的に曲げられた左右対称のワイヤーを使用して歯の移動を行う矯正法です。ブラケットの角度や傾きがあらかじめ設定されているため、ワイヤーの曲げが少なく、治療工程が効率化し、多くの歯科医院で採用されている治療方法の一つです。
この治療法は、アメリカで一日に多くの患者さんを診て収益を上げるという発想を背景に生まれました。効率的に治療を進められる利点はありますが、患者さん本来の歯や骨格の特徴を平均的な形に近づける傾向があります。これが適切かどうかについては議論もありますが、明確な問題点は指摘されていません。

一方、スタンダードエッジワイズ法は一人ひとりに十分な時間をかけ、毎回細部まで丁寧に調整を行うため、患者さんの個性に合わせた治療が可能です。そのため、より自然で調和のとれた仕上がりを目指せる方法といえるでしょう。

スタンダードエッジワイズ法はどんな人に向いている?

スタンダードエッジワイズ法は、患者さんそれぞれの歯や咬み合わせに合わせてワイヤーを調整できるため、歯の形が平均的でない方・左右で差がある方、歯の本数が異なる方など複雑な不正咬合の治療に柔軟に対応できます。
特に、以下のような方に向いている治療法です。

  • 歯並びや咬み合わせに個性があり、細かい調整が必要な方
  • 見た目の美しさと咬み合わせの安定性、両方を重視した方
  • 人種や骨格の違いによる歯や歯列の特徴にも対応したい方

3つ目に関してですが、歯や顎の形には人種による特徴の違いがあります。白人は長方形で歯は薄いのに対し、アジア人は丸みのある歯で厚みがあります。

また、上下額骨の発育の仕方にも差があります。

そのため、日本人の場合、成長期の上顎前突では将来的に上顎の歯を抜歯するケースが多くなることもありますが、スタンダードエッジワイズ法を用いることで、非抜歯でも良好な治療結果を得られる場合があります。
このように、人種的に骨格や歯の形態が異なる場合でも、スタンダードエッジワイズ法なら個々に合わせた柔軟な治療が可能です。