HOME > いろいろな治療例 > 子供の上顎前突(出っ歯)

子供の上顎前突(出っ歯)

お子さんの上顎前突の場合、乳歯と永久歯が混在する小学生の時期から治療を開始することで、効果的な治療ができる場合があります。その例をご紹介します。

※お子さんの治療の開始時期の考え方については、こちらをご覧ください。
矯正治療の開始時期

非抜歯での治療例

10歳の治療開始時には、将来抜歯を検討された症例です。成長期の上下顎骨の成長発育を上手に活用できたため、結果として非抜歯で終了しました。

治療前(10歳)

上顎前突―治療前(正面)            上顎前突―治療前(左側)

治療後(14歳)

上顎前突―治療後(正面)            上顎前突―治療後(左側)

治療概要

【 患者さん 】 10歳 女性
【 治療期間 】 4年2か月(第1期+第2期の治療)

10歳の時に上顎前突(出っ歯)で相談に見えた患者さんです。
上顎骨の過成長による上顎前突の症状でした。早期に治療を開始して、上下顎骨の成長をコントロールしながら矯正治療を行うことが有効と判断される症例です。

小学生の時期は、身体の成長と同時に上下顎骨も発達する時期ですので、その時期に上下の顎骨を適切な状態に誘導(抑制と促進)しながら治療を行います。
10歳で第1期治療を開始し、第2期治療を経て14歳で非抜歯で終了しました。
上顎前突が改善され綺麗な歯並びになりました。

このようなケースで、永久歯が生え揃い顎の発育が終了してから治療を開始した場合ですと、抜歯による治療が必要になった可能性が高い症例です。

治療経過詳細

第1期治療開始(10歳)

ヘッドギア
ヘッドギア

拡大スクリュー付咬合斜面板
拡大スクリュー付咬合斜面板

上顎骨の成長を抑えて、下顎骨の前への成長を促すことを目的として、ヘッドギアを使用しました。ヘッドギアは、自宅にいる時のみ使用し、就寝時にもつけて頂きます。
慣れるまでは少し大変かもしれませんが、治療効果の高い装置ですので、多くのお子さんに使用して頂いております。

同時に、拡大スクリュー付咬合斜面板にて、上顎歯列の僅かな側方拡大と、下顎骨が前方に成長促進するよう誘導を行いました。

その後、ブラケット装置(セクショナルアーチ)を着けて、混合歯列期の部分的な歯の配列の改善を行いました。

ブラケット装置(セクショナルアーチ)            ブラケット装置(セクショナルアーチ)

第1期治療終了時(12歳)

第1期治療治療前(10歳)
治療前(10歳)

第1期治療終了時(12歳)
第1期治療終了時(12歳)

上顎と下顎の大きさのバランスが改善しています。

第2期治療開始(12歳)

第2期治療開始(12歳) 正面            第2期治療開始(12歳) 右側

永久歯が生え揃った後に、仕上げとなる第2期治療を行います。
ブラケット装置を装着し、歯並びを細かく調整します。(現在は透明のブラケットを使用しています)
スタンダードエッジワイズという、個別の歯並びに合わせてワイヤーを屈曲する方式で、緻密に仕上げることができます。

治療終了(14歳)

非抜歯で綺麗な歯並びになりました。

第2期治療終了 正面            第2期治療終了 右側

第2期治療終了 上顎            第2期治療終了 下顎

7年経過後(21歳)

治療終了後、保定期間も終了した7年後の歯並びです。

7年経過後(21歳) 正面            7年経過後(21歳) 右側